ブックタイトル大阪建設業協会 オーウェーブ進路応援特集号 2014

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概要

大阪の伝統・今・未来を考える建設文化情報サイト「O-WAVE(オー・ウェーブ)」

9 8職人に聴く建設現場は、専門技術を持ったたくさんの職人の集合体です。その職種は50以上。技術と経験を兼ね備えたスペシャリストが集い、今日も新しい歴史が形作られていく────。Specialist人の目には触れない土台の部分土工は、ものづくりの核をつくる仕事有限会社福田建設福ふく田だ修しゅう嗣じさん2010年入社工事の最初から完成まで関わっていくとびは「現場の花形」ですね(笑)現場を先導し、完成まで関わっていくのがとび鉄骨を建てる、コンクリートを打つ、仮設の足場をつくるなど、工事の基盤づくりを担当するのがとびの仕事。現場にはさまざまな職人が集まりそれぞれ業務をこなしていますが、その中でもとびは着工当初から完成まで現場に携わり、一番多くの職人たちと関わるのが特徴です。先輩との交流は大事年齢差は関係ない現場では、一人一人の技術を生かすためにもチームワークが大切です。職種が違っても、同じ現場で働くという仲間意識を持ち、完成目指して同じ道を進んでいるのです。その日の仕事を終えた後、同じ現場の仲間と語り合うのが私は好きです。年齢や経験に関係なく、何でも話せる雰囲気づくりを大切にしています。先輩の教えが、必ず自分の次につながっていく父もとび職人で、学生の頃からアルバイトで現場を経験したことがありますが、当時の先輩職人さんはとても厳しかったのを覚えています。後輩たちには、分からない時は何でも聞けと教えています。以前は「仕事は教わるものではない、仕事の出来で長く残せるかが決まる土工とは、その名の通り、建造物の土台の部分をつくる仕事。いかに頑強につくられているかで建造物の寿命にも影響する、ものづくりで最も大事な部分です。現場では他の職種との連携による作業も多いことから、現場のみんなから頼りにされる存在です。人の暮らしを支える土工が必要とされる現場は現在従事している高速道路のほか、鉄道やトンネル、マンションや住宅地の造成など多岐に渡ります。さまざまな現場を通じて、自分たちの仕事が形に残り、利用する人たちの暮らしを支えていると実感できることも魅力です。工事が完成したときの喜びや達成感はとても大きく、これまでの苦労も報われます。目指すゴールはひとつ現場では職長を任されており、20人前後の職人を取りまとめています。年齢も現場経験も異なる職人が集まり作業しているので、時には意見がぶつかることもあります。そんなときは当事者同士でとことん話し合ってもらうようにしています。最後にはお互い必ず納得いく結果にたどり着きます。ものづくりへのこだわりは「目的意識を高め、さらなる技能向上につながる」と自負しています。私も職人も「工事を無事完成させる」という目指すゴールは同じです。奥友建設株式会社雲くも田た一いっ平ぺいさん2006年入社盗むもの」と言われていたようですが、そういう時代ではないですから(笑)。やる気のある若者は、教わったことをちゃんと自分の実力に結びつけていってくれます。物怖じせず、どんどん向かってきてほしいですね。土工