| 歴史的建物の保存・再生事例 免震レトロフィット |
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−改修前− |
−改修断面図− |
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| ■ 建物の概要 ■ |
| 建物用途 | 公会堂 (増築部 鉄筋コンクリート造) | |
| 構造 | 鉄骨れんが造 (改修後 地下2階 地上3階) | |
| 規模 | 地下1階 地上3階 (改修後 2324.0u) | |
| 延床面積 | 2144.2u (改修後 9970.6u) | |
| 竣工年 | 創建1918年 (改修2002年9月完成予定) |
| ■ 背景・目的 ■ |
| ・ | 80余年多くの市民に愛され、親しまれてきた公会堂は仕上材の老朽化や設備面の問題も生じてきたため、将来を見据えた検討が行なわれました。その中で意匠、機能性を損なうことなく現建物の耐震性能を大きく向上できる免震レトロフィットが採用されることになりました。 |
| ■ 免責レトロフィットとは ■ |
| ・ | 免震レトロフィットとは建物を免震構造にすることにより、必要な耐震性能を持たせながら、建物の外観や意匠の改変を最小限に押えることができる耐震改修の方法です。 |
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地盤と建物の間に縁を切る機構(免震装置)を挟み、建物に作用する地震力を柔らかく受け止め軽減することによって耐震性能の向上をはかっています。 |
| ■ 施工の概要 ■ |
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免震レトロフィットの中心となる免震化工事の手順は以下のとおりです。 (建物四隅のれんが壁補強と屋根面鉄骨補強もあわせて行なわれました。) |
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施工管理のポイント |
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仮受け時地震対策 | ![]() |
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| 施工期間中に万一地震が起きた場合に備え、外周地中連続壁と既存建物との間に鋼製の控梁を設け、地震力に対処します。 | ||||
| ・ | 沈下修正 | |||
| 鋼管杭頂部に油圧ジャッキ(約340台)を設置し、荷重・変位を自動制御しつつ行ないます。 | ||||
| ・ | 計測管理 | |||
| 不測の事態を未然に防止するため、鋼管杭の軸力とレベルを免震化工事全期間にわたって計測し、工事中の変位をリアルタイムに把握します。 | ||||
| ・ | 免震装置プレロード | |||
| 免震装置と礎盤との間に設置された、特殊サポートジャッキで設定荷重を導入し、鋼管杭から免震装置へ建物荷重を確実に移し替えます。 | ||||
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| ■ その他 ■ |
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本工事では耐震性能向上だけではなく、歴史的にも貴重な外観・内部空間を保存しつつ、創建時の復元的改修や利便性、機能性の改善¥向上により再生をはかっています。完成後は重要文化財申請予定です。 |