耐震補強の改修事例

PCコッターを用いた鉄筋コンクリート耐震壁を増設

−改修前−

−改修後−


■ 建物の概要 ■
建物用途   ホテル 
構造   鉄骨鉄筋コンクリート造
規模   地下2階、地上15階
延床面積   19,947.0u
竣工年   1973年 

 

■ 改修の概要 ■
改修の背景   不特定多数が利用するホテルという建物特性から、地震時の宿泊客の安全確保という観点で、耐震補強が計画されました。
改修の目的   耐震壁を増設することで建物の耐震性を向上させるとともに、PCコッターを用いた工法を採用することにより、従来の耐震壁増設工事に伴う騒音、振動、粉塵の大幅な低減と工期短縮をはかりました。 
工事の期間   1999年10月〜1999年12月 工期2ヶ月 (築後26年)

 

■ 改修の内容 ■
従来の工法では既存躯体と増設耐震壁を一体化するために、既存躯体面を電動ピックで目ばつりし、あと打ちアンカーを打設していましたが、その替わりに、既存躯体面の表面処理は ディスクサンダーで処理し、プレキャスト製の凸型部材(PCコッター)をパテ状エポキシ樹脂系接着剤で貼り付けました。

 

■ 施工の概要 ■
施工の方法

既存躯体面は増設耐震壁の取り合う面を全面、ダイヤモンドカップを装着したディスクサンダーで目荒らしし、その面の清掃を行ないました。また、PCコッター固定用アンカーの削孔は低振動、低騒音のコアドリルを用いました。

施工上の留意点

PCコッターを取付る際には、接着剤を既存躯体面、PCコッター面の両面に塗付け、接着剤がPCコッターの廻りから均一にはみ出るまで押付け、アンカーボルトで締付けます。 

グラウト注入口は、4〜5mに一箇所の間隔で設けます。 また、空気抜き孔を各コッターの谷部に設ける必要があります。

 

■ その他 ■
改修の効果

耐震補強工事において、PCコッターを用いた工法を採用することにより、従来の耐震壁増設工事に伴う騒音、振動、粉塵の大幅な低減と工期短縮をはかることができました。 
工法について

本工法はCSB(Continuous Shear Blocks)工法として、(財) 日本建築防災協会等の技術評定を受けています。