事務所ビルの改修事例

ファンコイルユニットをパッケージ型空調に改修

−改修前−

−改修後−


■ 建物の概要 ■
建物用途  
事務所
構造  
鉄骨鉄筋コンクリート造
規模  
地下1階、地上10階
延床面積  
10,951.0u
竣工年  
1973年

 

■ 改修の概要 ■
改修の背景   築後27年を経過し、ペリメータのファンコイルユニット系統の横引き冷温水配管の老朽化により、漏水が発生しました。水配管の漏水による水損事故を排除することも考慮に入れ、改修を計画しました。
改修の目的   冷温水方式から電気式の空調方式に改修するとともに、ペリメータゾーンの空調能力増強と空調制御性向上をはかりました。
工事の期間   2000年5月〜2002年12月 工期32ヶ月(築後27年)

 

■ 改修の内容 ■
各階のペリメータの床置露出ファンコイルユニットを撤去し、電気式の天吊カセット型パッケージ゙式空調機に改修しました。電気式にシステムを変更したため、屋外キュービクルを増設し、電源を確保しています。また、屋上に室外機を設置するため、屋上に鉄骨架台を新たに架設しました。スケジュール運転・遠方発停・故障信号発信・課金等の制御を行なうため、監視盤を設置しました。

 

■ 施工の概要 ■
施工の方法

貸室を使用しながらの工事であり、週末毎に作業を進めて行きました。金曜の夜および土曜早朝に貸室内を養生し、日曜夜に養生を撤去・清掃を行ない、月曜日からの業務への支障をきたさないよう、配慮しました。限られた時間内で作業を効率的に消化していくために工程は、1時間単位で作成し、前後作業が円滑になるように調整しました。また、天井内に吊り込む、冷媒配管・ドレン管・電気配線は、事前に工場でユニット化したものを機械式ジョイントで接続して行きました。

施工上の留意点

配管を機械式ジョイントで接続することにより、配管作業において火気の使用をなくすことができます。
屋上等に室外機を載せる場合は、構造的な検討が必要です。

ホイラー式の空調システム等を電気式のシステムに変更する場合、受電容量に余裕があるかを、確認する必要があります。

 

■ その他 ■
改修の効果
事務室天井内の冷温水配管がなくなり、経年変化による漏水事故の危惧がなくなくなりました。
貸室の時間外空調運転に対し、空調機分散方式としたため、主熱源機器を運転しなくても、可能となり、省エネルギーにもつながりました。
ペリメータゾーンの空調容量が増加できたため、貸室の負荷増大に対応ができました。
テナント小間仕切りによる負荷のアンバランスによって生じる温湿度制御が容易になりました。