事務所ビルの改修事例

既存仕上げを残し塩ビ系シート防水で改修

<仕様:アスファルト防水押さえコンクリートの上クリンカータイル貼>

−改修前−

<仕様:既存クリンカータイルを残し、塩ビシート防水>

−改修後−


■ 建物の概要 ■
建物用途
事務所
構造
鉄筋コンクリート造
規模
地下2階、地上9階
延床面積
15,403.0u
竣工年
1970年

 

■ 改修の概要 ■
改修の背景 屋上からの漏水が数年前より発生しており、その都度、部分的な補修を繰り返していましたが効果が無く、全面的な防水のやり替えを行なうことになりました。
改修の目的 屋上防水を全面的にやり替えることで、下階への漏水の防止と防水機能の回復をはかりました。
工事の期間 2000年6月〜2000年9月 工期3ヶ月 (築後30年)

 

■ 改修の内容 ■
防水は既存の床クリンカータイルを撤去せず、その上から、塩化ビニル樹脂系シートによる被せ(カバー)工法により施工しました。
被せ(カバー)工法の概要

 

■ 施工の概要 ■
施工の方法

作業は、まずクリンカータイルの浮き上り部を撤去し、不陸調整を行ないました。防水は伸縮目地部の処理および床面を清掃した上で、絶縁工法にて行ないました。絶縁シートは下地の凹凸を緩衝するため2枚敷としました。

施工上の留意点

不陸部については、降雨直後の滞水部を確認し、マーキングを行ない下地調整が必要です。    
塩化ビニル樹脂系シートは、軽歩行用の場合は厚さ2.0o、非常歩行の場合は厚さ1.5oのものを使います。

絶縁工法により、下地の湿気によるふくれ防止および下地処理の省力化がはかれます。

 

■ その他 ■
改修の効果

下階への漏水を止めることができ、防水機能を回復することができました。また、工事中は被せ(カバー)工法を採用したことで、施工中の降雨による漏水事故を回避することができました。
被せ(カバー)工法の選択について

稼動中の建物の防水のやり替えにおいては、押えコンクリート撤去時のはつりによる騒音や施工中の降雨による漏水事故が懸念され、その結果、この工法が多く採用されています。